成功するジョブホッパーと失敗するジョブホッパーその違いとは?

ジョブホッパーという言葉を聞いた時に、どのようなイメージを持つでしょうか。

ジョブホッパーとは短期間での転職を繰り返す人のことを指します。

海外では自分のキャリアアップのために転職を繰り返すことは常識なため、決してマイナスなイメージで捉えられることはありませんが、日本ではまだまだ終身雇用の考えがあるため転職を繰り返す「ジョブホッパー」という言葉をマイナスに考えられがちです。

では実際にジョブホッパーは働き方としてマイナスなのでしょうか?

実は少しずつ日本でもジョブホッパーは増えています。

もちろん全員がジョブホッパーとして成功しているわけではありませんが、優秀で転職するたびにキャリアアップしていく勝ち組街道まっしぐらのジョブホッパーもいます。

では成功するジョブホッパーと失敗するジョブホッパーに違いはあるのでしょうか。

これからの働き方を考えて優秀なジョブホッパーについて考えていきましょう。

この記事ではキャリアアップしていくジョブホッパーの特徴やジョブホッパーとして転職で成功するためのポイントをご紹介していきます。

 

「ジョブホッパー」とは

 

あまりいい印象のない「ジョブホッパー」という言葉ですが、具体的にどんな人のことを言うのでしょうか。

ジョブホッパーの意味

ジョブホッパーとは一般的に採用の現場で使用されている言葉で「短期間で転職を繰り返している人」を指します。
しかし、具体的に期間や回数などの定義はなく、1~3年以内の転職を繰り返している人や5回、6回と転職回数の多い人を指します。

例えば20代のうちに2回、4回と転職をしていればジョブホッパーとみなされます。

一般的にはあまり良い意味で使われることがない言葉です。

しかし、本来ジョブホッピングという言葉は、スキルや給与の向上のために転職を何度もするという意味で、外資系企業ではそれほど悪い印象の言葉ではありません。
しかし、日系企業では未だにマイナスイメージを持っていることが多く、中途採用の募集要件に転職回数3回までなどジョブホッパーを採用対象から外してしまう企業も少なくありません。

 

ジョブホッパーの特徴

では、ジョブホッパーの人にはどのような特徴があるのでしょうか?
ジョブホッパーが持つ長所と短所を見てみましょう。

まず長所として以下が挙げられます。

 

「ジョブホッパー」の長所と短所

ジョブホッパーの長所

  • 気持ちの切り替えが上手でスムーズに次に進むことができる
  • 好奇心が強く、向上心が高い野心家
  • ストレスを抱えにくく、常にフレッシュな気持ちで取り組める
  • 自分の武器を理解し、強みに変えていけるだけの行動力がある
  • 表面的なコミュニケーション力高い

 

ジョブホッパーの人には非常に優秀な人も多く、その多くが自分の武器を理解し、好奇心・向上心・行動力に長けています。

転職を繰り返すというイメージから会社や仕事自体への執着があまり感じられないように思いますが、その分、仕事での失敗やストレスを抱えてしまうなどの問題がなく、常にフレッシュな状態で仕事に取り組み、失敗も上手に気持ちを切り替えてフラットな精神状態で仕事を進めていくことができます。

ストレスの多い環境を避ける傾向にあるため、無理をしすぎたり効率の悪い仕事に時間を割くことも少なく、効率の良い仕事の仕方を知っている人が多いのも特徴です。

また、自分の武器を知り「どうなりたいか」「どんな仕事をしたいか」を具体的に描けるため、意欲が高く社風や業務内容がマッチすると力を発揮します。
自分の能力への自信があるため、会社に固執することがなく転職をしても自分を欲しがる会社があるということを前提にジョブホッピングしていくので、向上心や野心を持った転職活動をします。

一方でもちろん、ジョブホッパーには短所もあります。

 

ジョブホッパーの短所

  • 理想が高すぎて満足することができない
  • 自己評価が高すぎて自分の問題点に気づかない
  • 自分のこだわりが強すぎる
  • 野心が強すぎて上司と合わない
  • 忍耐力がなく不満に耐えられない
  • 深い人間関係が苦手

 

「3年以上は1つの会社で働くこと」を常識としている日系企業が多数派なのが現実であり、彼らにとってはジョブホッパーは異端な存在です。

 

実際に本人も「嫌なことを我慢するくらいなら環境を変える」という考えを持っているため「行動力がある」とも「忍耐力が足りない」とも言えるのです。

また「自分はこの仕事に見合っていない」「もっとできる」と信じ、自己評価が高い傾向にあるのもジョブホッパーならでは。そのため理想像が強く、こだわりが強くなってしまい今の会社に満足できなくなる、ということも起こってしまいます。

その強いこだわりや野心のせいで、人間関係に歪みが生じてしまい居心地が悪くなってしまう場合も。

いろんな会社を転々としているので表面的なコミュニケーションは得意なのですが、深い人間関係は苦手なのです。

 

 

ジョブホッパーに対する企業の考え

 

では、ジョブホッパーは採用市場において、本当に不利な立場にいるのでしょうか?
日本企業の採用担当者の考えについて知り、不利にならない対策を考えていきましょう。

採用する会社の考え

やはり日系企業においてジョブホッパーは「辛抱強さがなく、入社してもすぐに辞めてしまう」「何か問題があり会社を辞めざるを得ない理由があるのかもしれない」と思われてしまうため、中途採用においては不利であると考えられます。

それは企業が採用する前提として「中長期的に会社に定着して活躍してくれる人」を求めているからです。
企業も採用活動においては多くの費用を時間を割いているため、すぐに辞めてしまうかもしれないという懸念があるとどうしても採用に至るには難しいところがあります。

最近では外資系企業の働き方の広まりから、ジョブホッパーへの偏見は弱まってきている傾向にありますが、それでも企業によっては「転職回数3回以下まで」などの足切りを設けて書類選考を進める企業はあり、面接に辿り着くことができないということもまだまだあるのです。

これまで日本企業は終身雇用という考えの中で「自社で専門スキルを磨いた人」「社内の人間関係が豊かな人」が仕事の中心を担っていく環境であったため、ジョブホッパーが社内で活躍できるとは考えられていません。

ジョブホッパーには自分のやりたいこと・キャリア形成・待遇を追求したい人が多く、自分の活躍できない場所でも我慢して働くという考え方がないため、社員の理想像よりも会社への忠誠心を重視する日本企業では「長く働いてくれるかどうか」という点でも採用において不利になりやすいと言えます。

また「雇ったのにすぐ辞めた」となると採用担当者の評価が下がることにもなるので、やはり人事としては長く働いてくれるかどうか、は重要なポイントなのです。

 

スキルの専門性があるか

ジョブホッパーの長所として「自分の武器を理解し、強みに変えていけるだけの行動力がある」と述べましたが、これに当てはまるのは専門性を深める転職をしてきた人の話です。

ジョブホッパーの中には、職種や業種を何度も変えて転職を繰り返す人もいます。
このような転職の場合には採用担当者に「飽きっぽい人」「中途半端にやってきた人」など更にマイナスな印象を持たれ、人気企業などの競争で勝つことはできません。
結果として、再び環境の悪い企業に行き着いてしまい、更に転職を余儀なくされる可能性が高くなってしまいます。

ジョブホッパーはただ自分の感情のままに転職をしていては年々転職することが難しくなっていき、結果として採用される会社がブラック企業しかない、給与がなかなか上がらない、なんてことになりかねません。

転職する上では専門性を高め、キャリアアップしていく必要があることを忘れないようにしましょう。

そのためには会社に不満を感じた時に「転職しよう!」とすぐ考えるのではなく、自分のキャリアプランを具体的に考え、転職をすることと不満の原因・課題を解決していくこと、どちらがより良いかを冷静に考える必要があります。

ジョブホッパーは課題解決をせずに転職を繰り返していけば良いというわけではないのです。

 

 

成功するジョブホッパーとは

 

ここまでジョブホッパーに対して企業が持つマイナスイメージについて解説してきました。

しかし、実際には転職するごとに評価が上がり年収アップに成功している人もいるのです。
では会社から評価されるジョブホッパーとはどんな人なのでしょうか。

優秀なジョブホッパーの実態について見てみましょう。

キャリアアップしていくジョブホッパー

 

優秀なジョブホッパーが無計画な転職をすることはありません。
必ず自分自身のキャリアプランがあり、情報収集やスキルアップを普段から行なっているため必要のない転職はせず、狙っているポジションの求人のみ逃さず掴んでいくのです。

そのようなジョブホッパーは転職の回数を重ねたとしても決して履歴書に矛盾が生じたり、短絡的な転職を繰り返しているような経歴にはなりません。

そのため企業側も「目的のために最短距離を走ることができる人」「自分のスキルをしっかり磨き向上心を持って働いてくれる人」というように評価されるのです。

 

優秀なジョブホッパーの特徴

それでは具体的に優秀なジョブホッパーにはどんな特徴があるのでしょうか。

評価されるジョブホッパーに挙げられる特徴は以下の点です。

 

  • 自分自身のキャリアプランが明確にある
  • 専門的なスキルがある
  • 独立心が強く会社に固執していない
  • 情報収集能力に長けていて行動力がある
  • コミュニケーション能力が高い
  • 大胆に交渉することができる

 

 

まず優秀なジョブホッパーにおいて専門スキルとキャリアプランを持っているということは必須です。

仕事の目的を持たずにただ感情のままに転職している人を採用するほど人事の目は甘くありません。

一回一回の転職がその人自身にとってどんな意味があるのか、どのような成長に繋がっていくのかということをきちんと説明できるのが優秀なジョブホッパーです。
目的がはっきりしているからこそ、転職を繰り返したことを強みにすることができるのです。

また自分の目的のためならば転職を辞さないジョブホッパーは、行動力・情報収集能力共に長けています。
そのため、自分の必要だと思う仕事のポジションに空きがあればすぐにでも行動し自分のキャリアプランを成功に導くための努力をします。

また独立心を強く持っているため、会社に固執するようなことがありません。

自分のキャリアプランのために「会社を利用しよう」と考えているところがあるため、忠誠心が強いとはいえませんが、自分の学習能力を高め短期間で成果をあげようとします。
長く勤めることにならなくても結果的に会社に利益をもたらすことが多く、その点では長期間勤務して忠誠心あるがマンネリに働いてしまっている社員よりも会社への貢献度が高いといえます。

 

そして肝心なのが「交渉することができる」という特徴です。
転職を繰り返して経験値が高いため、入社時の給与交渉がいかに大切かを知っています。

自分の武器をよく理解しており、コミュニケーション能力も数々の転職で培われていますので、大胆な交渉ができるようになるのです。

優秀なジョブホッパーは転職時に年収を下げることはあまりしません。様々な経歴から採用担当者が期待値を込めて給与の希望は聞いてくれやすく、入社してから交渉するよりも年収が上がりやすくなることをわかっているのです。

中にはどうしても自分のやりたい仕事だけれど年収が下がってしまうということがあります。
その時は「経験をお金で買う」と割り切って、仕事の成果が出た段階で年収アップの交渉をするということもあります。

優秀なジョブホッパーであるほど欧米的に自分のキャリアのためにどんどん強みや成果をアピールして積極的に交渉していくタイプと言えるでしょう。

私たち日本人は主張が苦手で、つい給与の希望なども弱気な交渉になりがちです。
しかし、それでは人事担当者の期待値も変わってきます。
自信のあるスキルや達成したいキャリアプランがあるのであれば、そのために勇気を出して交渉してみることをおすすめします。

 

ジョブホッパーが転職で成功する具体的な方法

 

当然どんなに優秀なジョブホッパーであっても、転職を重ねるごとに次に転職が難しくなる場面があります。
中には書類選考で落とされてしまうこともあるのです。

ジョブホッパーが転職を成功させるために必要なこととはなんでしょうか。

最も大切なのは明確なキャリアプランと一貫性のあるキャリア形成です。

転職を成功させるには重ねてきた転職が自分のキャリアにおいてどのような意味を持つのか、どのように成長してきたのか、強みがあるかなど、誰が聞いても納得できるようにしておくことが必須です。

書類選考・面接で大切なこと

転職活動において、転職回数を取り消すことはできません。

そのため、書類選考の段階では丁寧さが何よりも大切です。

例えば職務経歴書において、社名を列記するだけではその人がなぜ転職を繰り返したのか、何を学んできたのかが全く見えてこないため採用担当者側は「ただなんとなく転職を繰り返してきた」という印象しか持ちません。

採用担当者の懸念を取り除くために、細かくその会社のどんなポジションでどんな仕事をしたのかを記載することはもちろん、納得できる転職理由を添えておくことで面接に進みやすくなります。

また、キャリア形成の一貫性を保つというのが大事です。

転職の度にキャリアがリセットされてしまっている内容ではダメです。
「忍耐力がなさそう」「コミュニケーション能力に問題があるのではないか」「一緒に仕事がしにくそう」などのジョブホッパーに対するマイナスイメージを払拭することが何よりも大切なため、散漫なキャリアについて述べるのではなく、会社を転々としていたとしても「複数の会社での経験を通じて◯◯分野に強くなった。自分の経験、スキルは転職後に生かすことができる」という自分の強みをアピールできるようにすることが大切です。

ジョブホッパーは自分に自信がある人といえますが、過剰な自信を持っているわけではなく客観的な自分のキャリアやスキルに自信があるタイプといえます。
そのため、面接に進んでも聞かれたことに対して具体性を持って明確に答えることができます。

自分のキャリアを言葉で明確に伝え、今後の目的に対しても向上心が感じられるような説明ができれば転職回数を重ねていたとしても、会社に採用したい、一緒に働きたいと思わせることができるでしょう。

転職エージェントを活用する

転職を繰り返していくにつれ、どんなに丁寧に履歴書・職務経歴書を書いたとしても自分の行動力・情報収集能力だけでは書類選考を通すことが段々と難しくなっていきます。

その手助けをしてくれるのが転職エージェントです。

転職エージェントでは、ジョブホッパーに理解のある会社の情報や書類選考を通せる会社など、個人では把握できない細かな情報や企業へのパイプを持っています。

また、一貫性のない転職を繰り返してしまったジョブホッパーに対しても、経歴から共通点を見出し、アピールポイントや強みなどを一緒に考えてもらうことができるため、自分のキャリアプランを見直すためにも利用することをおすすめします。

 

成功するジョブホッパーになるためには? まとめ

ここまで成功する優秀なジョブホッパーと残念なジョブホッパーについて紹介してきました。

一回一回の転職を目的と意味のあるものにするために、自分のキャリアプランを明確に持っていくことが大切です。

考えなく、その場しのぎでの転職を繰り返すと段々と転職が難しくなっていき残念なジョブホッパーになってしまいかねません。

チャンスを逃さない行動力の速さと自分のキャリア形成に対する向上心はジョブホッパーならではの強みです。
転職回数が増えることを怖がることなくチャンスが来た時にはすぐに動けるよう日頃から情報には気を配っておきましょう。

 

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